“中小経営者の「想い」に熱く真剣に応える企業へ ”

株式会社フリーセル
代表取締役社長
木村裕紀

インタビュー: 2014/06/20

21歳の時にIT系ベンチャー企業へ入社。新規事業部にて株式会社フリーセルの創業者、武吉氏と出会う。その後、個人事業主を経て2005年に株式会社フリーセルへ経営陣として参画。2009年4月、代表取締役に就任。

生年月日:
1977年
出身:
神奈川県
出身校:
國學院大學(中退)

- 学生時代はどんな風に過ごされましたか?

高校の時は部活をせずにカートレースに夢中になり、初めて打ち込めるものを見つけたと思いましたね。高校2年生までは本気でプロのレーサーを目指していましたが、プロに必要な「才能」と「お金」が自分には無いと悟り、諦めました。カートはその後も趣味として続けていて、今年の夏は経営者仲間で7時間耐久レースに挑戦すべく練習中です。レース業界で仕事をする夢を断念した後、大学に進学しましたが、そもそも目的があって入学したわけではなく、目指すものも見つからなかったので1年で退学。その後はアルバイトをして過ごしていました。目標があると短期集中で燃えるんですが、「これ!」というものが見つかるまではなかなか火がつかないタイプなんです。

- フリーセルの創業者・武吉さんとの出会いは?

21歳の時、OA機器の販売・リースを事業にしているベンチャー企業へ入社し、営業をしていました。10代の時に遊んでいた経験と負けん気の強さが活きたのか、自分が行動していけばどんどんお客様が増えて、認められて、収入も上がるので「営業は最高に楽しい!」と感じましたね。その会社でインターネットの新規事業部を立ち上げることになり、そこで同期だったのが武吉でした。2人で営業成績を競い合ううちに事業部自体がどんどん成長を遂げ、武吉は1年半で退社しましたが僕はその後も居続けて、3年目23歳の時には部下50人の部長職、年商10億以上の事業を率いるまでになりました。当時は社会貢献意欲も高くなく、右肩上がりに拡大していく事業とそれに比例して伸びる報酬にやりがいを感じていました。その後個人事業主を経て、株式会社フリーセルの創業期に出資をして2005年から経営陣として参加することになりました。

- その後、大変な時期も経験されたとか?

フリーセルの5期目から参加し、3億だった売上を3年で7倍の21億にまで伸ばしました。ちょうど第二次ITバブルとも重なって、僕たちが元いた会社の後輩が自社株を購入して5億も10億も手にしたという話を聞き、上場させようという機運が高まりました。そのうちにリーマンショック、ライブドアショックと続いて、右肩上がりで伸びていた主力事業の売上も半減、踊り場の状態になりました。その時の支えになったのが、「共存共栄の精神で世の中に新たな価値と笑顔を創出する」という企業理念や2006年から掲げていた、「中小・ベンチャー企業向けWebコンサルティングNo.1」になるといった明確なビジョンでした。この理念とビジョンがあったからこそ、主力事業の売上半減や赤字が続いて苦境に立たされた時も、投げ出さずに最後まで勝負して乗り越えられたのだと思います。経営も人生も良い時と悪い時の両方がありますが、良い時に最高のビジョンを創って追い求めていくと、悪い時でもベストを尽くすことができ、それにより成長できて強くなれることが分かりました。

- 若手スタッフを「育てる」ことへのこだわりは強いとお聞きしました。

はい。人事制度ブックを社内で作成し、理念、ブランドメッセージ、社是、行動指針、ベンチャースピリット、会社がスタッフに期待すること、人事制度、福利厚生などをくまなく紹介し、コンセプトブックでも「会社で大切にしている考え方」をスタッフに伝えるようにしています。僕は「どうしても社長になる」という強い思いがあったわけでもなく、中途半端な人間で大学も中退しましたがここまで来られました。それならば、弊社の理念、ビジョンに共感して入社する優秀なスタッフは、誰でも正しい努力さえすれば成果を出せる人財に必ず成長できると期待しています。採用キャッチコピーも「1年目で自立、2年目で主力、3年目で主役」になれる会社であり、4年目は自らの理由を求めるという意味の「自由」。22歳で大学卒業をして26歳で自由に仕事に向き合えるようになったら、きっと人生を豊かに楽しく生きられるはず。その「自由さ」と「人に言われてではなく自分で考えて動くこと」で、パフォーマンスを効率よく上げられると思っています。例えば僕で言えば、「日本とアジアの発展に貢献するマーケティングソリューションカンパニーをつくりたい」というビジョンと2018年3月期に売上100億、営業利益10億を達成して、弊社から一人でも多くの経営者を輩出するという“自分なりの理由”を掲げています。だから「自由」です。現在36歳の僕が人生は楽しいと胸を張って言えるのも、20代に本気で仕事と人生に向き合ったから。だからこそ弊社では、若いスタッフが本気で熱くなれる環境を提供したいと強く思うんです。毎月のメール社内報では「今月の花」という他薦で選ばれた“ブランドメッセージを体現するスタッフ”の3分インタビューを動画で掲載しています。誰の動画が良かったかを投票して、一番「いいね」がつくと表彰される。努力しているスタッフたちが表舞台に立てるチャンスもつくりたいと、他にも表彰される舞台をたくさんつくるように工夫して経営しています。

- そういう意味では、どんな人材を新しい仲間にしたいとお考えでしょうか?

やはり「お客様の想いに応える」ことに真剣になれる人。そして「共存共栄の精神」で世の中に新しい価値を生み出せる人。また、人生を自己の責任で成長させ続け、生きる理由・働く理由を追及したいと思っている情熱のある人、ベンチャースピリットの根幹にある「自責・自立・自由」を体現できるような人は門戸を叩いてほしいです。僕の好きな言葉に「何か成し遂げたいことがあるなら、必要なことはすべて自ら進んで行動する自発的態度が必要である」という一文があるんですが、何か成し遂げたいことを持っている人に是非きてもらいたいです。

- 社内起業も応援していきたいとか?

弊社の仕事はクライアントである中堅・中小・ベンチャー企業の夢を叶えるために、社長と真剣なやりとりをしながらマーケティングソリューションを考え出すこと。「お客様の売上」か「弊社の売上」を導き出すうちに、スタッフたちに“自ら稼ぐ力”が備わります。創業から14期目にして弊社から独立したり経営者になったりした人材は40人以上。これは、入社からそれぞれの能力以上の仕事にコミットし、20代で力を蓄えたからだと自負しています。現在5,000社ある弊社のアクティブ顧客の要望に応えるだけでも、新しい事業の可能性はかなり広がるはず。今後はグループ内で起業ができるような体制もより強化していくつもりです。

- 今後のビジネスの展開について教えてください。

日本にある420万社もの事業主のなかで、売上30億以上の会社はたった4万3,000社、つまり99%は中小・ベンチャー企業。弊社はその99%の社長さんたちの想いに応えることを目標にして、お客様の会社を成長させるマーケティングソリューションを次々に生み出していくのが、今もこれからもミッションだと思っています。僕はベンチャー社長としての経験から、「中小・ベンチャー企業が手伝ってほしいポイント」がよく分かるんです。弊社と付き合うと、会社のマーケティング課題が解決され、売上もアップし、企業価値も上がる。そう思っていただけるお客様をどんどん増やしていきたいですね。2012年にベトナム、2013年にシンガポールとアジア拠点を設立したのも、「日本とアジアの発展に貢献するマーケティングソリューションカンパニーになる」というビジョンを実現するためです。また、ロゴマークの5本線にも意味があります。1本目のラインが勝てる「企画」、2本目がクリエイティブな「制作」、3「保守運用」、4「広告」、5「コンサルティング」と、弊社が提供できるサービスを表しており、この5 stepsをワンストップでできる強みを追求し、私たちにしかできない価値を生み出し、お客様とお取引先様、スタッフに笑顔を生み出していきたいと思っています。

- このサイトを見ている方、起業を目指す方に何かメッセージをお願いします。

僕は24歳の時に親友とカリフォルニアを旅行中、ロスからラスベガスへ向かう高速道路で事故を起こして、隣に座っていた親友を亡くしました。その時からその親友の分も太く生きよう、周囲にどう思われても気にせず振り切ろうと決心しました。だから皆さんにも、やりたいことがあるなら後悔しないように行動してほしい。人生一回、「一日一生」の精神で、毎日を熱く楽しんで生きてほしいです。

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