“未来のビジョンへ向け、最大・最速で突き進む”

株式会社U-NOTE
代表取締役
小出悠人

インタビュー: 2014/04/11

ITベンチャー企業2社でのインターンを経て、2011年10月、U-NOTEを企画。KDDI∞Labo 第二期「クリエイティブ賞」、Google for Entrepreneurs Week「優秀賞」など受賞。2012年6月に株式会社U-NOTEを創業し、同年7月にU-NOTEをスタートさせた。

生年月日:
1991年
出身:
東京都
出身校:
上智大学

- 大学生の時に起業されたそうですが

大学入学直後は、起業することを考えていませんでした。大学の4年間をどう過ごすか決めるために、就活生に紛れ込んでいろいろな会社の就職説明会やベンチャーの説明会などに参加しながら、「自分はなにをしたいのか」をずっと考えていました。しかし、あるベンチャー企業の説明会に行った時、「最大の社会貢献は、ビジネスモデルを作ること」という言葉に出会いました。それまで、社会貢献をどこか偽善的だと感じていたり、ビジネスに対してもあまりクリーンなイメージがなかったのですが、その言葉で目指す方向がきちんと定まりました。そこで起業することを決めたのです。その後は、就活のためではない経験を積むことを優先し、ベンチャーのインターンシップで働くようになりました。U-NOTEを立ち上げたのは、大学3年の時です。

- U-NOTEができるまでの経緯について

どんな事業で起業するかについては、ポイントを設けていました。それは、なくてはならない文化となるサービスであること。そのためには、人間の欲求をつくものである必要があり、その中で自分の関心が高かった「知的欲求」を刺激するサービスを立ち上げることに決めました。そこでいきついたのが普段、自分だけのノートに書き込んでいくようなノウハウをオープンに共有するU-NOTEです。それまでは、仕事の効率的な方法や営業のコツなどを検索しても、いろいろと情報はでてくるものの、本当に知りたいことは知れなかったり、正しいのかも分かりませんでした。そこで、ビジネスパーソンがノートに書き貯めていくような濃い情報・ビジネスノウハウを共有するサービスをスタートさせたのです。また、企業からの内定を狙う人にとって必要な企業へのメールの書き方や会話など、当たり前のことが集約されていない情報を質の高いレベルでまとめて発信するのも、U-NOTEの役目です。たとえば、今現在多くの人に利用されているレシピサイトのクックパッドは、日本全国にまとまっていたレシピをひとつのサイトに集約して、食材と目的による検索や人気順での表示などを施し、新たな付加価値を生みだしました。U-NOTEが目指しているのも、すべてのビジネスパーソンのための情報をまとめ、さらに今までになかった高い付加価値を提供していくことです。

- どんな組織を目指していますか?

会社で大事にしている文化は、誠実で健全な組織をつくること。スタートアップ時期の会社は、寝る時間を惜しんで働くという状況がほとんどかもしれませんが、自分達で出来るレベルでの健全性をもって、長く働ける組織をつくりたいと考えています。社内だけでなく、ユーザーや取引先、その他ステークホルダーに対しても誠実な企業であることは大事なことだと思っています。また、社会人を経ずに起業したため、私自身は22歳ですが社内のエンジニアやスタッフは27~29歳ぐらいの方も多く、5つ年上の社員を引っ張る立場です。社会経験からみると私が一番少ないのですが、今後のU-NOTEのビジョンを描き、周りに伝えていく役割として、代表は自分であるという自信がありますので年齢に関係なく、組織づくりに取り組んでいます。それでもやはり、社会経験が少ないのは事実なのでバックオフィスのことなどは専門家の方々の力を借りて日々勉強しています。

- 若き社長仲間は、いらっしゃいますか?

同じ頃に起業した人達との交流は盛んです。皆、同じフェーズにいて同じような課題を抱えていたりと、いろいろな共通点があるので互いの疑問や思いなどを共有しやすい関係です。また、起業した仲間だけでなく、現在メンターとしてご協力をいただいている5つの企業があり、そういった皆様にもさまざまなアドバイスをいただく機会が多くあります。

- VOYAGE GROUP様も、メンターのお一人ですか?

そうですね。VOYAGE GROUP様のインターシップ選考会に参加し、インターンとしても働かせていただきました。その選考会で出会ったのが、共同創業者の高橋。VOYAGE GROUP様には出資もしていただき、起業する上での重要な日常業務から採用、資金調達などについて現在も幅広く教えていただいています。起業したばかりでまず困るのが人材を集めることなのですが、最初の頃、なかなか優秀なエンジニアを採用できずにいました。そんな悩みを相談できるのも、メンターという存在だからこそと大変感謝しています。

- 今後の展開について教えてください

現在、U-NOTEのユーザー数は約110万人。日本の労働人口が6,000万人余りなので、ひとまずそこを目指してユーザー数を増やしていくのが今後の目標です。ユーザーがなにに疑問をもち、解決したいと考えているのか、そんな気持ちを常に想像しながら求められるサービスを提供していきたいと思っています。

- 起業を目指す方へメッセージをお願いします

起業をする人が、正しいわけではないと思います。ただ、役割として向いていると思うのは、目指すビジョンを描き、周りを巻き込んでいくことができる人。今は、パソコン1台あれば誰でも新たなサービスをつくりだすことができる時代。未来のビジョンへと歩みを進めてみるのも、いいのではないでしょうか。

- 座右の銘を教えてください

「停止は退歩を意味する」という、野村證券の創業者 野村徳七さんの言葉です。私は若くして起業したせいか、生き急いでいますね、なんて言われることがありますが、目指すべき道を最大・最速で進みたいという意識を常にもっています。たとえば、リブセンスの村上社長とお話させていただくと、時間の無駄を防ぐため、靴下をすべて同じ色に統一しているとお聞きました。それを聞いて、早速私も真似をさせていただこうと思ったほど。今は、会社の未来のためにも迅速に必要な道筋をつくることが自分の使命だと感じています。

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