貯金は必要?転職前に知っておきたいお金事情を解説!
- この記事のポイント
-
- 貯金がない転職活動は焦りがち
- 失業中のお金事情を解説
- お金がなくても転職できる方法を紹介

- キャリアアドバイザー(転職ナコウド)
- 転職サイト「転職ナビ」のキャリアアドバイザー。優しく、時に厳しく、丁寧なアドバイスで求職者さんをサポート。

- 求職者さん
- 初めての転職で不安いっぱい。優柔不断で、引っ込み思案なのを気にしている。アドバイスを基に、転職成功をめざす!
「転職をしたいけどお金が…」
転職には何かとお金がかかるので、先立つものがないと不安ですよね。
しかし、必要だからといってお金は湧いてはきてくれないし、貯金をするにしてもどのくらいの金額が貯まれば安心して転職活動ができるのか分かりませんよね。
そこで今回は、転職活動の際にかかる金額から、失業中に得られるお金まで、転職活動中のお金事情について詳しくご説明します。

貯金がない転職活動は辛い?
そもそも転職活動の前に貯金をしておくと、どんないいことがあるのでしょうか?
転職活動中は、生活費の他に交通費をはじめとしたさまざまな費用がかかります。
つまり、仕事を辞めていなくても純粋に転職による出費は増えるのです。
例えば貯金ゼロの状態で今まで通りに生活しようとすると、どうしても金銭的な面で苦しくなってきます。
「お金が…」と不安になると、早く仕事を決めないとという焦りが生まれ、結果として自分に合わない会社を選んでしまう可能性も。
お金の心配がなければ心も安定して転職活動に集中することができるので、貯金はあったほうがいいでしょう。
転職活動にかかるお金
では、転職活動にかかる費用はどのくらいなのでしょうか?
今回は、仕事を辞めてから転職活動をした場合を例に、どんなお金がかかるのかを紹介します。
- 転職活動期間にかかるお金
-
- 生活費
- 住民税
- 年金
- 健康保険
- 就職活動にかかる費用
基本的には働いていた頃と出費項目は大きく変わりませんが、金額面での変化には要注意です。
たとえば、働いているときの健康保険料は会社と折半で払っていましたが、退職すると国民健康保険に切り替えるか、今までの保険に任意継続する事になります。
つまり、保険料の全額を自分で払うことになるので、負担額が高くなるというわけです。
そしてもう一つ気になるのが、転職活動にかかる費用ではないでしょうか?
その人の生活環境や志望企業によっても異なりますが、たとえば以下のような出費が考えられます。
- 転職活動にかかる費用
-
- 面接に行くための交通費や宿泊費
- スーツや靴などの転職用衣類や小物
- でかけた先での飲食代や諸経費
- 転職についてや志望企業・業界について知るための学習費(書籍代など)
- 選考時に必要な文房具(履歴書代や切手代など)
とくに痛い出費となるのが、交通費や宿泊費です。
自宅近くで仕事を探すのであれば問題ありませんが、地方から大都市への転職する場合には1回の面接で数万円かかることも。
1日で複数社の面接を受けて移動回数を減らすなど、節約をするのが大切です。
失業中にお金がもらえる制度を活用しよう
転職活動に必要なお金について知れば知るほど不安になるかもしれませんが、働いている間に雇用保険や健康保険に加入していれば、失業中にも一定のお金を受け取ることができます。
雇用保険の基本手当
失業した人が1日も早く再就職するために支給される雇用保険の基本手当は、失業中の貴重な収入源の一つです。
手当を受け取るためには以下の3つの条件を満たしている必要があります。
- 基本手当をもらうための3つの条件
-
- 失業状態である
- 退職日前の2年間で通算12ヶ月以上雇用保険に加入している(一部例外あり)
- ハローワークで求職申込みをしている
また、貰える金額や期間は、勤続年数や前の給与額・年齢など条件によって異なります。
以下の記事で金額の計算方法などをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
※ただし、自己都合退職の場合、3か月の給付制限期間があるので注意が必要です。
傷病手当金
体調不良で休職してそのまま退職した場合には、傷病手当金を受け取ることができます。
失業保険の場合、自己都合退職だと3か月の給付制限期間がありますが、傷病手当の場合は退職したあとも継続して手当を受け取れます。
ただし、怪我や病気で働けない状態であることを証明するために、定期的に通院をして申請書を提出する必要があるので、忘れないようにしてください。

貯金額ってどれくらいあると安心?
失業中でも収入が期待できるのは嬉しいですが、雇用保険の基本手当は給付制限期間もあるので、やはり不安はありますよね。
では、安心して転職活動を続けるためには、どのくらいの貯金があると安心なのでしょうか?
個人差はありますが、辞めてから仕事を探すのであれば、内定までの平均期間である3か月間の生活費(税金や保険料を含む)は用意しておくことをオススメします。
たとえば、一人暮らしであれば1か月の生活費が20万円かかるとすると、60万円程度は用意しておいたほうが安心して生活できるでしょう。

お金がないけど今すぐ転職したい!そんなときは?
しかし、「お金が貯まるまで転職しない」と悠長なことを言っていられない場合もあるでしょう。
その際には、働きながら転職活動を行うのがオススメです。
「面接の日程調整が難しい…」といった仕事との両立で悩むこともあるかもしれませんが、働きながらであれば、金銭面での転職活動の不安が軽くなることは言うまでもありません。
また、働きながらの転職活動には、金銭面以外にも以下のようなメリットもあります。
- 在職中に転職活動をするメリット
-
- 職歴にブランクが空かない
- 計画性のある印象になる
在職中に転職活動を行う際のポイントは、以下の記事に詳しくまとめてありますのでぜひご覧ください。
まとめ
仕事を辞めてから仕事を探すとなると、それなりのお金がかかります。
いくら貯金があったとしても長引けば底をついてしまうこともあるでしょう。
せっかく貯めたお金なので、体調不良などですぐに辞めないといけない状況でなければ、仕事をしながら転職活動をして内定がでたら退職というのが、金銭的に無理がない理想的な辞め方かもしれません。


就職・転職を成功された方に、もれなく「転職祝い金」をお支払いします。