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働く人から見た裁量労働制とフレックスタイム制の違い

JOBSHIL編集部
裁量労働制とフレックスタイム制を比べる男女
この記事のポイント
  • 『裁量労働制』は残業代はつきにくいが、行動の自由度が高い
  • 『フレックスタイム制』は出退勤に幅があり、ワークライフバランスがとりやすい
  • それぞれの制度を知って、自分にピッタリの働き方を見つけよう

目次

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キャリアアドバイザー(転職ナコウド)
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求職者さん
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初めての転職で不安いっぱい。優柔不断で、引っ込み思案なのを気にしている。アドバイスを基に、転職成功をめざす!

求人を探していると勤務時間などの項目で目にする『裁量労働制』『フレックスタイム制』という言葉。
「なんだか働く時間が自由そう」というイメージはありますが、実際どんな制度で、何が違うのかを知っている方は少ないのではないでしょうか?

『裁量労働制』と『フレックスタイム制』は似ているようで全く違う制度です。

今回は、この2つ働き方について、制度の特徴やメリット・デメリットについてわかりやすくご紹介します!

裁量労働制の特徴とメリット・デメリット

いまいちピンとこない裁量労働制ですが、一体どんな制度なのでしょうか?
ここでは、その仕組みから働いている人の声など、労働者にとってのメリット・デメリットをお伝えします。

裁量労働制の特徴

まず、労働基準監督署がどのように説明しているかを、チェックしてみましょう。

業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務として、法令等により定められた19業務の中から、対象となる業務を労使協定で定め、労働者を実際にその業務に就かせた場合、労使協定であらかじめ定めた時間を労働したものとみなす制度です。
出典:専門業務型裁量労働制の適切な導入のために
出典元サイト:厚生労働省 東京労働局

裁量労働制は、実際の労働時間で給料を計算しません。
その仕事についた者は、あらかじめ決めてある時間は働いたものとみなして、給与を支払います。

つまり、みなし労働時間が160時間だった場合、実際の労働時間が150時間でも170時間でも、働いた時間は160時間とみなされ、変化しないということです。

この制度を知ったときに気になるのが「仕事が多いと損なのでは?」といった部分。

仕事量については、企業や上司が、常識の範囲内になるようしっかりと管理する必要があります。
定期的な面談などで、時間がかかっている部分や、実際の作業時間などを共有していくことで、こういったミスマッチを解消していきましょう。

専門業務型と企画業務型

裁量労働制には、専門業務型企画業務型の2種類が存在することをご存知でしたか?

専門業務型裁量労働制は、仕事のやり方や時間配分が、働く人の「裁量」に大きく任せられるデザイナーや弁護士、記者などに適応される制度です。
一方、企画業務型裁量労働制は、企業の経営・運営に大きく影響する仕事を行う、経営企画担当者・営業企画担当者・広報といった管理部門に適応されます。

専門業務型の該当職種については、以下サイトをご確認ください。

裁量労働制のメリット・デメリット

裁量労働制の特徴はわかりましたが、私たち、働く人とってどんな影響があるのでしょうか?

 
裁量労働制のメリット
  • 自分の好きな時間に仕事をすることができる
  • 自分のやりやすい・効率のいいと思うやり方や時間配分で仕事を進められる
 
裁量労働制のデメリット
  • 時間がオーバーしても残業代がつかないことが多い
  • 長時間労働になりやすい

メリットを見ると仕事に関して自由度が高いことがわかります。
ただ、労働時間も働く人の調整次第なので、長時間労働になりがちであり、長時間働いてもお給料が変わらないと言った問題点もあります。

もちろん、任された仕事がきちんと終わっていれば、労働時間が短くても構いません。

裁量労働制 経験者の声

裁量労働制のいいところも悪いところもわかったところで、実際に働いていた方の意見を聞いてみましょう。

31歳女性 3社経験

裁量労働制といっても会社によって制度や風土も様々なんです。来ても来なくてもいいわけですから、オフィスに誰もいない会社もありますし、逆に始業時間からオフィスで働いているのが普通の会社もあります。
会社の風土が自分の働き方にあっていれば、自由度が高くて働きやすいですが、合っていないとストレスが増すこともあります。

25歳男性 2社経験

病院とかに気兼ねなく行けるのがいいですね。多少時間が長引いても、予定さえなければ時間を気にする必要もありませんし。
いつ出社するかは自由ですが、MTGは仕事上どうしても必要なので、用事ができたら同僚や上司には早めに伝えるようにしています。その時間はMTG入れないでという意味で。自由だからこそ、そういうのは大事にしています。

会社によって差の大きい制度ですが、自由だからこその思いやりが仕事を円滑にすすめる鍵のようですね。

裁量労働制の残業代

そして最後に、気になる残業代についてです。
裁量労働制は、みなし労働時間があらかじめ決まっていますので、実質の労働時間の増減は給与に影響しません。
では、みなし労働時間より多くの時間がかかった場合、ただ損をするだけなのでしょうか?

裁量労働制だからといって残業代が一切でないかといえば、それはNOです。

裁量労働制において、残業代つまり時間外労働が認められるのは、雇用契約でみなし労働時間が1日8時間以上(法定労働時間以上)になっている場合です。

例えば、みなし労働時間が1日9時間の場合は、1時間分の時間外労働が認められますので、その分の残業手当もつきます。
また、深夜労働をした場合や、法定休日に働いた場合も手当が発生します。

フレックスタイム制の特徴とメリット・デメリット

次に、フレックスタイム制についてをチェックしてみましょう。

フレックスタイム制の特徴

厚生労働省のホームページに載っている説明は以下のようになっています。

フレックスタイム制とは、1か月以内の一定期間(清算期間)における総労働時間をあらかじめ定めておき、労働者はその枠内で各日の始業及び終業の時刻を自主的に決定し働く制度で、労働者がその生活と業務の調和を図りながら、効率的に働くことができ、労働時間を短縮しようとするものです。
出典:厚生労働省

なんだか難しくてわかりにくいですよね。

清算期間は勤怠の締め日のようなもので、1ヶ月以内であれば、各会社ごとに期間を設定可能。つまり1週間や2週間毎に清算期間を設けてもOKなのです。

通常の勤務形態では、1日の労働時間が決められていますが、フレックスタイム制は、清算期間内の労働時間が定められています。

ちなみに総労働時間が法定労働時間を超えてしまうことはNGです。
1ヶ月の法定労働時間は以下のように計算できますので、覚えておきましょう。

精算期間における総労働時間≦40×清算期間の暦日数/7=清算期間における法定労働時間の総枠
出典:厚生労働省

では以下の条件で考えてみましょう。

  • 清算期間→1ヶ月
  • 総労働時間→160時間

上記の場合、1ヶ月160時間以内であれば、ある日は5時間勤務、違う日は9時間勤務ということもできます。

総労働時間より働いた時間が少ない場合は、不足時間分を減らして計算、または、次の清算期間に繰り越すこともできますよ。

コアタイムとフレキシブルタイム

フレックスタイム制を取り入れている企業の多くは、勤務時間をコアタイムとフレキシブルタイムに分けています。

コアタイムは必ず出社していなければいけない時間。
フレキシブルタイムはその時間内は出勤・退勤が自由という時間です。

フレキシブルタイムの使い方は働く人次第であり、自由な出退勤ができなければいけませんから、以下のような行為は認められません。

 
フレックスタイムでのNG行為・制度
  • MTGのために出社を強要する
  • 出社時間を10時・10時30分・11時といった決まった時間から選ぶようにする
  • フレキシブルタイムが30分しかない(短すぎる)

フレキシブルタイムの時間を縛る行為は、禁止されていますので、注意しましょう。

ちなみに、コアタイムは設定しなくてもいいんですよ。
しかし、設定しないと出社しなかったときの対応など新たな問題が出てきますので、ほとんどの企業ではコアタイムを設定していますね。

フレックスタイム制のメリット・デメリット

ここまで私たちにとって、それほどデメリットが感じられないフレックスタイム制。
私たちになにか良くない部分はあるのか、逆にいい部分はもっとあるのでしょうか?

 
フレックスタイム制のメリット
  • 通勤時間をラッシュからずらせる
  • 生活と仕事との調和(ワークライフバランス)を図りながら働くことができる
  • 残業時間を減らすことが可能
 
フレックスタイム制のデメリット
  • 取引先との連絡が取りづらい
  • 社員間のコミュニケーションが取りづらい
  • 時間にルーズになりやすい

自分の予定に合わせ出社時間を決められるのは嬉しいですが、その分、自己管理ができないと仕事がスムーズに進みにくい部分もあるようです。

フレックスタイム制 経験者の声

メリットやデメリットがわかったら、こちらも経験者の声を聞いてみましょう。

25歳女性 1社経験

フレキシブルタイムが自由な分、みんなで集まる会議などはコアタイムに集中しがちです。
コアタイムにやりたいことがあって会議を抜けなければいけないときは、結構気を使いますね。

35歳男性 3社経験

私は受託の仕事でデザインをしていますが、どちらかといえば月初のほうが忙しいんですよね。
なので、月初は仕事時間多めにして、月末は半日で帰る日を増やしています。このメリハリは嫌いじゃないです。

仕事配分がしやすい反面、フレックスタイム制ならではの苦労もあるのですね。

フレックスタイム制の残業代

フレックスタイム制は、実際に働いた時間で給与を計算していますので、法定労働時間を超えれば残業代が出ます。

ただし、1日単位ではなく、清算期間単位で算出されます。
たとえば、1日の法定労働時間は8時間ですが、1日10時間働いた日があったとしても、清算期間内で計算した場合に法定労働時間を超えなければ、残業代は出ません。

裁量労働制とフレックスタイム制の違い

ここまで、裁量労働制とフレックスタイム制の特徴やメリット・デメリットを見てきました。
それぞれの特徴がわかったところで、2つの違いをまとめてみましょう。

  裁量労働制 フレックス
タイム制
固定時間制
時間の自由度 ×
実労働時間での
給与計算
×
出社必須 ×
時間外労働
深夜労働

これを見るとわかるように、フレックスタイム制は出勤や退勤の時間は違えど、固定時間で働く人たちと大きな違いはありません。
しかし、裁量労働制だけは、他とは大きく異なります。

時間や仕事のやり方の自由さで言えば、裁量労働制が圧倒的です。
自分のペースでやりたいときに仕事ができますし、極端な話、会社ではなくカフェや自宅で仕事をしていても構いません。

自由の代償として、裁量労働制では基本的に時間外労働の概念はないと思われがちです。
しかし、先程も説明したように、みなし労働時間が1日8時間以上であれば、時間外労働が認められますので、覚えておきましょう。

両制度 経験者の声

ここで、裁量労働制・フレックスタイム制のどちらも経験したことがある方に、お話を聞いてみましょう。

29歳女性 4社経験

午前11時からコアタイムのフレックスタイム制で働いているときは、午前の医者や役所の手続きが長引くと、11時に間に合わなかったりすることもありました。
でも裁量労働制はそうした時間しばりがないので、お店や病院が空いている時間などに、私生活の用事がたせるのがよかったです。

フレックスタイムはコアタイムが設定されていることで、思ったように動けないという部分もあるのですね。やはり、時間の自由度は裁量労働制が1番ですね。

数の違い

次に、転職ナビの案件数などで違いを見てみましょう。

案件総数における割合

数で見てみると、フレックスタイム制のほうが案件数は圧倒的に多いですね。

応募数における割合 閲覧数における割合

案件数の多さに伴い、閲覧数や応募数も多くなっています。
1案件に対する閲覧数は1.64倍、応募数も1.43倍と、案件数に関係なくフレックスタイム制が多くなっていますので、認知度、普及度も含め、フレックスタイム制のほうが高いといえます。

※裁量労働制は一部の職種にしか適応されませんので、必然的に数は少なくなります。

両制度に関するナコウドアドバイス例

違いもわかり、裁量労働制・フレックスタイム制への理解も深まってきたのではないでしょうか?
ここでは、更に細かな疑問や、仕事を探す上で気になる部分をナコウドさんに解説してもらいます。

採用労働制における有給の意味

裁量労働制は、少ない時間働いても多く働いても給与は変わらないと聞きました。
でも有給は付与されるんですよね?その有給って使う意味あるのですか?
もちろんありますよ!
たとえば、作業Aが40時間(5営業日)かかると想定している場合。有給を取らずに1日作業時間を減らすと、5営業日で出来上がっていないことで、あなたの評価は下がってしまいます。
ですが、有給を取っていれば4日間しか働いていないことになるので、期限は6営業日に延長されます。
有給を使うことで、最初の予定から遅れても評価は下がりません。

振替休日は取得可能?

振替休日は可能ですか?
基本的には各会社の就業規則によって異なります。
振替休日に限らず、裁量労働制・フレックスタイム制は、細かい詳細が企業によって違うので、就業規則にはしっかり目を通しておきましょう。

裁量労働制とフレックスタイム制に向いている人

裁量労働制・フレックスタイム制は、固定時間制に比べて、自分で判断したり、管理したりする機会が増えます。
その為、自分のペースで仕事をしたい方にはオススメです。

また、自由に使える時間が多いので、子育て中の方や、ワークライフバランスを大切にしたい方にもよい働き方の一つです。

ただ1点注意をしていただきたいのが、これらの制度は企業ごとに制度の詳細が違うということです。
就業規則に細かい規定が書かれていますので、固定時間制以外の勤務形態の方は、必ず就業規則を読んでおきましょう。

自由度の高い働き方もあり!

裁量労働制とフレックスタイム制はどちらも魅力的ですが、あなたはどちらの働き方がいいと思いましたか?
メリット・デメリットや経験者の声を参考に、あなたにとってどんな働き方がいいのかを、あらためて考えてみてはいかがでしょうか。

固定時間制に比べれば、まだまだ案件数は少ないですが、転職ナビでもたくさんの求人を探すことができます。

転職ナビでは、フリーワードで探せる他、フレックスタイム制は求人の特徴からも探せますので、ぜひ1度チェックしてみましょう!

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