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株式会社ボーネルンド 中西弘子 良質なあそびの環境と体験が子どもの心と体を成長させる

JOBSHIL編集部
株式会社ボーネルンドの代表と企業ロゴ
株式会社ボーネルンドの代表のプロフィール写真

株式会社ボーネルンド
代表取締役社長
中西弘子

帝塚山短期大学卒業後、結婚、出産を経て、1979年に株式会社コンパンプレイスケープ、1981年に株式会社ボーネルンドの設立に携わる。1994年に社長に就任。創業以来一貫して子どもの育ちとそれを取り巻く環境を見つめ続け、良質な「あそび道具」を提案する全国92店舗の直営店や、親子の室内あそび場「KID-O-KID(キドキド)」、幼稚園や保育園、公園などにおけるあそび環境作り等を展開する。
生年月日: 1945年 出身: 大阪府 出身校: 帝塚山短期大学

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※この記事は「2014/08/29」に「ビジョナリー」に掲載されたものを、JOBSHILに転載しております。

幼少の頃はどんなお子さんでしたか?

かなりおてんばだったと思います。今でも覚えているのが4~5歳の時にすべり台から落ちて大ケガをしたこと。父は会社を経営していたのですが、私はその反動で逆に「将来結婚するならサラリーマン」と思っていました。

ビジネスというものは浮き沈みが激しく、それで苦労する母の姿も見ていたので。でも、結果的に当時の願望通りにはいきませんでしたね(笑)

設立の経緯についてお聞かせください

創業は1981年ですが、実はその2年ほど前に、コンパンプレイスケープという輸入遊具の販売を行う会社を設立しています。

当時の日本は高度成長期の真っただ中。何よりまず経済の発展に重きが置かれ、子どもや子育ての視点に立ったビジネスはほぼ皆無でした。

ブランコやすべり台などの遊具は鉄製のものが主流で、玩具はプラスチック製のキャラクター玩具ばかり。

「売れるもの=よいもの」と考えられ、「子どものため」ということが二の次になっていたのです。当社の創業者は私の夫ですが、彼はもともと遊具や玩具のビジネスに長く携わっており、ヨーロッパと日本とでは「あそび」に対する考え方に大きな隔たりがあると強く感じていました。

あそびの道具や環境を提供することで、子ども達の健全な成長に貢献したい。そう考え、ヨーロッパ製の木製遊具の輸入から事業をスタートさせ、その後、室内のあそび道具を主に扱うボーネルンドを設立したというわけです。

社長に就任されたきっかけとは?

ボーネルンドとコンパンプレイスケープという2つの会社の代表であった夫をサポートし、私も設立当初から事業に携わっていました。特に室内でのあそび道具には女性ならではの視点が活かせる点も多く、2人の子どもを育てた母親としての経験も大いに役立ちました。

創業から14年が経った頃、夫が体調を崩したこともあり、2社の代表を兼任するのが困難になりました。そこで当時副社長だった私がボーネルンドの代表を務めることになり、現在に至っています。

就任時の思いについてお聞かせください

当社は設立当時から「女性の観点を活かす」ということを大切にしてきました。

子どもの視点に立った優れたあそび道具の提案には、女性ならではの細やかな気配り、中でも子育てを経験した女性の意見が活かされる場面が多々あります。

私が代表に就任したことで、そのコンセプトの実現により近づけるのではないかと思いました。当時の日本は、まだまだ女性が社会の中で力を発揮するのは難しく、女性の経営者というのも非常に数少ない存在。

しかし、取引先の海外企業では多くの女性が活躍しており、長い時間をかけてそれらの方々から多くのことを学んできていましたから、社長就任にもさほど大きな不安はありませんでした。ただ、家庭とどう両立させていくかという悩みはありましたね。

現在も女性社員は多いのですか?

全社員の約8割が女性です。ですから組織としても、妊娠、出産、子育てというようなライフステージの変化があっても働きやすいような工夫をしています。もちろん、仕事内容や待遇については完全に男女平等です。

ただ、女性の皆さんに考え違いをしてほしくないのは、平等であるということは「女性だから」という甘えも許されない、ということです。仕事への取り組みや考え方は男性も女性も関係ありません。いわゆる腰掛け気分で仕事をすべきではない、という話は入社時に必ずしています。

御社では「おもちゃ」を「あそび道具」と呼んでいらっしゃいますね

子どもにとって、あそびは生活のすべて。そこで触れる道具は、すべてが「あそび道具」です。「おもちゃ」という言葉には、たとえば「おもちゃのような」という言い方など、対象を少し下に見るようなイメージがありますよね。でも、子どもにとってそれは何にも代えがたい宝物。

だからこそ、生活に重要な道具としてふさわしいものを選ばなければいけません。特に、自分の意思を上手にあらわすことのできない低年齢の子どもにとっては、私たち大人の選択が非常に重要な意味を持ちます。ですから当社では、素材、色、デザイン、安全性などにこだわった本物のあそび道具を、世界中から厳選してお届けしています。

これまでにご苦労したエピソードがあれば教えてください

当初はヨーロッパからの輸入商品が中心で、見ただけでは使い方が分からないものもたくさんありました。きちんと説明をすればよいものだと理解していただけるものの、「子どものために」という私たちの考えを世の中に浸透させるには大変なことも多かったですね。

最初は卸問屋を通して販売していたのですが、キャラクター玩具全盛の時代ですから、私たちの商品は「売れない=ダメなもの」として扱われてしまいました。そこで直営店を設け、お客様のニーズにきちんと自分達で応えるという販売方法にシフトしたのです。

当社では店舗のスタッフを、販売員ではなくインストラクターと呼んでいます。あそび道具を使うのは子どもですが、それを選ぶのは保護者の方や幼稚園、保育園の先生。インストラクターはその双方の要望にしっかりと応え解決する、相談役としての役割を担っているというわけです。

日頃大切にしている言葉はありますか?

「感動」ですね。たとえば美味しいものを食べて「美味しい」と思い、美しいものを見たら「キレイ!」と感じる心。あそび道具に対しても、「これはとても素晴らしい」「子ども達がきっと喜ぶだろうな」という感動がなければよい商品は選べません。ビジネスに限らずどんなことにも、感動する心というのは絶対に忘れてはいけないものだと思っています。

起業を志す方へのメッセージをお願いします

確固とした理念を持ち、それをきちんと継続していかなければ、企業の発展は望めません。創業から10年以内に多くの会社が廃業に追い込まれてしまっている現状を考えると、会社としてのコンセプトをどれだけ貫けるか、というのはとても大切なことだと思います。

また、女性の場合は妊娠や出産、育児でキャリアを休まざるを得ないこともあるでしょう。しかし、それまで真剣に仕事に取り組んできた人であれば、再びビジネスの場に戻った時に、積み上げてきたキャリアを無駄にすることはないはずです。大切なのは常に次のビジョンを持ち続けること。それは起業を目指す人も職場復帰をする人も同じだと思います。

御社の目指すビジョンについてお聞かせください

夢中になって思い切り体を動かし、頭と心と体を活性化させる体験。それが私たちの考える「あそび」であり、たとえばテレビゲームなどとは全く異なるものです。現在、質の良いあそび道具とあそびの環境を作るため、屋内のあそび場「KID-O-KID(キドキド)」を展開しています。

ここでは、あそびを通じて子どもの心、頭、体のバランスのとれた成長を促すと同時に、親子のスキンシップを目指しています。親子で一緒に体を動かしたり作品を作ったりして、「楽しい」「できた」という思いを共有する。

その思い出が、今度はその子どもが大人になった時に次の世代につながっていく。私たちが提供するあそびの環境は、親子のコミュニケーションツールの一つなんです。あそびの中でのさまざまな経験は、心身のバランスよい発達や豊かな感性を育みます。子どもにとってのあそびの重要性を広く世に伝え、世代を超えてつなげていくことが私たちの使命です。

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