JOBSHIL [ジョブシル] 転職に役立つノウハウメディア

JOBSHIL [ジョブシル] 転職に役立つノウハウメディア

Powered by

  1. VISIONARY
  2. 一般社団法人リディラバ 安部敏樹 社会問題への無関心をなくすことで社会を変える

一般社団法人リディラバ 安部敏樹 社会問題への無関心をなくすことで社会を変える

JOBSHIL編集部
一般社団法人リディラバ 代表と企業ロゴ
一般社団法人リディラバ 代表とのプロフィール写真

一般社団法人リディラバ
代表理事
安部敏樹

社会問題をツアーにして発信・共有するプラットフォーム『リディラバ』を2009年に設立、2012年に法人化。主な受賞歴に学生起業家選手権優勝、起業家甲子園優勝など。現在は東京大学で1・2年生向けに大学と共同でゼミを持つ複雑系の研究者、またマグロ漁師でもある。
生年月日: 1987年 出身: 東京都 出身校: 東京大学大学院

もっと読む

※この記事は2014/04/25に「ビジョナリー」に掲載されたものを、JOBSHILに転載しております。

社長の生い立ちをお聞かせください

3~4歳の頃ボナペ島で過ごしたのがきっかけで海が好きになりました。
19歳から年に1~2ヵ月間、海外でマグロ漁をしています。小学生の頃は野球を熱心にやっていたのですが、中学二年のときから3年間くらいグレていました。学校にも行かなかったですし、ほとんど勉強しませんでした。
高校は大学の付属校に通っていましたが成績も素行も悪くて、ホームルームの時間に皆の前で大学には進学できないと先生に言われたほど。その時、クラスの仲間が「安部、東大に行ったら?ドラゴン桜だよ」と言うので「OK!」と思って大学受験を志して学力的に復活したのです。

いろいろ言い訳をして、決めつけて押し付けてくる大人や社会が嫌いで、それに対して反抗していました。今も基本的にその頃と変わらず、バットの代わりにリディラバというものを見つけて振り回している感じです。社会の理不尽なものを叩き直したいと思い、活動しています。

リディラバを立ち上げたきっかけと想いをお聞かせください

大人になると、自分に関係ないことは興味を持つことがなくなります。
たとえば、どう見ても中高生なのにタバコを吸っていても声を掛けられない。僕の場合は運良く、周囲の仲間たちが関心を持ってくれたことがきっかけで社会復帰できましたが、僕の周りで社会復帰した人は多くありません。でも、誰かが関心を持っていれば運命は変わっていたかもしれない。社会問題の現場に行って感じたのは、いろいろな問題の当事者には皆、同じ構造があるということ。僕が無視されたように彼らも無視されていて、しかもどこからが社会問題なのかが曖昧で、境界がハッキリしていないのです。

たとえば、お医者さんは勝ち組だと思われていますが、そもそも医師法で人権侵害されているのではないかということが以前から問題になっていて、個人の自由が侵害されているということであるなら社会的弱者であるといえるのです。公務員である教員も安定した職業なのですが、心の病に罹る教員が増加していると報道されています。こう考えると、何をもって社会問題とするかの判断は難しいといえます。
とはいっても、自分が社会問題の当事者に陥る可能性だってあり得るのです。当事者になる前からお互いに関心が持てるようなネットワークがあれば全体が最適化される。そういう仕組みを作ろうと長い間考えていました。

たとえば、性の問題に無関心な層は男性です。HIV感染の確率は女性より50%くらい低いですし、望まない妊娠も含め、男性は当事者になりにくい。そこで男性に届くものをと考えて、元AV男優の加藤鷹さん、元AV女優の紅音ほたるさん、参議院議員の川田龍平さんが医師とのトークイベントを催したら盛況したのです。このように社会問題の現場にカリスマがいればいいのですが、いなくても関心が持てて、多くの人が現場に行ける仕組みが必要だということを感じました。そこで、ツアーが合理的だと考えたのです。

当事者以外の人が関心を持てる環境を作らないと、どんなに頑張っても問題は解決しない。そのためには、現場へのアクセシビリティと情報のプラットフォームが必要になってくる。現場にはまだテキスト化されていない情報が落ちていて、ツアーの参加者がそれを拾って来てくれる。
そこに可能性があると感じ、C2Cで新しいメディアプラットフォームを作りたいと思いました。

今後の事業展開をお聞かせください

社会問題をベースに世の中の情報を組替えたいと考えています。
たとえば、今は安さやおいしさといった基準で紅茶を選んでいますが、選ぶ瞬間にAR(拡張現実)な状態で情報が出てきて、「この紅茶はスリランカのどこそこで栽培され、そこの労働者の平均年齢は12歳。年間5名死亡しています。」とわかると選択しづらくなるはずです。

そうしたものを作れば、世の中の情報がもっと価値を持ち、社会が良くなるような取捨選択が一般化すると思います。まずは世界中の社会問題を可視化し、共有化したいと思います。社会問題へのアクセシビリティを高めて、そこに行けば、もしくは関われば自分も得をするように社会のシステムを作り直して社会を動かしたいです。

組織の中で大切にしている文化はありますか?

一つは属人的議論としないことです。
誰が言ったかではなく、何を言ったかで判断しましょうと。もう一つはとにかく議論をすること。思考のプロセスを共有しないで結論だけだと思考のフレームワークは人に伝わりません。弊社にはボランティアの方が多いのですが、結論だけで「やってください」と言っても主体性は生まれません。

「こういうことがあって、こうしようと思うんだけど、どう思う?」と伝えると「やりたい!」と思ってもらえるのです。
組織として共有する文化を持ち、議論をしていけば自分たちで判断できるようになると思います。

起業を志す人へメッセージをお願いします

課題解決を明確にすることを意識するのが良いと思います。
そうすると事業運営も上手くいくし、一人の人間としても楽しいと思います。これは僕の好みですが、アカデミックなものを出したいと考えます。何百億と売上げても、その影響力は歴史の時間軸の中では一瞬で、低いものがほとんどです。社会問題と関わることのインセンティブを用意すれば、アリストテレスが「民主主義はバカだ」と言ったことが解決できるかもしれません。一言で言えば、民主主義の仕組みを変えたいのです。

また、起業を志して将来社長になりたいと考えているなら、既にある事業で社長業をするという方法もありなのではないでしょうか。東京で働かなくても良いのなら、弊社には事業のネタがたくさんありますよ。そうではなく、やりたいことがあるというのなら今すぐやるべきです。1回負けても続けていればどこかで勝負できる時がきます。
先に心が折れれば負けで、折れなければ絶対に負けません。

座右の銘はありますか?

大事にしているのは「自分を嫌いになることはしないこと」ということです。

儲かっても、社会的地位が上がっても、自分が嫌になることはしない。仕事ではできるだけ数値を目標にしますが、人間としてはなるべく抽象度の高い目標を追いたいと思っています。

「蛇にピアス」で芥川賞を取った金原ひとみさんが、「人生の目標が芥川賞だったので20歳で目標を達成したときは虚無感を感じた。自分にストイックでいられるなら、できるだけ抽象度が高く納得のいく目標を立てるべきだ。」と言っていて、それにものすごく共感しました。それで僕も彼女と同じように、自分自身を魅力的だと感じられる人間でありたいという目標を持つことにしています。

無料業界最大級・祝い金つきの転職求人サイト
掲載企業のロゴ

就職・転職を成功された方に、もれなく「転職祝い金」をお支払いします。

会員登録(無料)

関連する記事はこちら

CLOSEMENU