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  1. 決定権や責任が分散?積極的に変化を取り込み成長するホラクラシー組織の特徴

決定権や責任が分散?積極的に変化を取り込み成長するホラクラシー組織の特徴

JOBSHIL BIZ編集部
ホラクラシー組織とは

変化し続ける社会に、企業も対応し続けることが求められる昨今。

新型コロナウイルスの影響によるテレワークの急速な普及などから、変化のスピードは更に早まっています。

企業の意思とは関係なく、否応無しに変化せざるをえなくなってしまったとしても、なんとかその場は乗り切れるかもしれません。
しかし、その場しのぎの対応では、長期的に見るとうまく機能しない可能性も考えられます。

だからこそ、変化を積極的に取り込んで時代の中を進んでいくための組織づくりも重要になってきます。

そこで今回は、これまでのヒエラルキー型組織に比べて、より変化に柔軟な「ホラクラシー組織」についてご紹介します。

目次

ホラクラシー組織とは?

まずは、ホラクラシー組織について簡単に概要を確認しておきましょう。

ホラクラシー組織とは、自律したグループごとに権利を分散させ、グループそれぞれが自ら進んで活動できるような組織管理システムのことを指します。

意思決定権や責任の所在がそれぞれの部署や個人に分散されており、各個人が裁量を持って働けることから、近年注目されている新しい組織管理のシステムです。

語源から見る、ホラクラシーの本質

ホラクラシーは、ユダヤ人小説家のアーサー・ケストラーが作ったホロンとホラーキーという2つの言葉が組み合わさってできています。

それぞれの意味

ホロン:部分でありながら全体としての機能・性質をもち、全体と調和して機能する単位
ホラーキー:ホロン同士の結びつき

ホロン引用元:ホロンとは - コトバンク

つまり、それぞれの仕事に対して決定権や責任を持つ人やグループが結びつくことによって機能しながら、組織を作り上げている状態をホラクラシーというのです。

言い換えると、小さなグループや各個人がセルフマネジメントを行い日々の仕事を行っている集合体こそが、ホラクラシー組織と言えます。

ヒエラルキー組織との違い

ほとんどの企業では、会社という大きな組織の中にいくつもの部署やチーム(グループ)があります。

そして、意思決定を行うのはグループ長などの役職者や社長であり、責任も決定権を持つ人に集まる「ヒエラルキー組織」が一般的です。

しかし、ヒエラルキー組織のような一極集中型の管理体制では、組織が硬直しやすく、下から上への意見が通りにくいなどのデメリットもあります。

一方でホラクラシー組織は、そうしたヒエラルキー組織下での問題を解決したうえで、時代に合わせて進化していける点が注目されています。

ティール組織との関連性

ホラクラシー組織と混同されやすい「ティール組織」との関連性についても、簡単に確認しておきましょう。

ティール組織とは、メンバー全員が目的に共鳴し進化し続ける組織論であり、それだけ聞くとホラクラシー組織と似たような印象を抱くかもしれません。

実は、ホラクラシー組織はティール組織の一つの形態であり、ホラクラシー組織にははっきりとしたビジネスモデルがあるのに対して、テール組織はそういったものが存在しないといった違いがあるのです。

ティール組織について詳しく知りたい方は、以下の記事を御覧ください。

ホラクラシー組織に対するよくある誤解

ホラクラシー組織は、これまでの組織の仕組みとは異なるため、誤解されている部分もまだまだあります。

例えば、ここまでの話から、以下のような印象を抱いてしまいがちです。

ホラクラシー組織に抱きがちな印象
  • 自由そうだし、なんでもやってよさそう
  • 管理する人がいないらしい
  • フラットな関係性の組織
  • 自立していないメンバーは働けない

これらは、ホラクラシー組織を語る上では正しいとは言えません。

例えば、管理職がおらず自由に仕事ができるイメージについては、これまでのような責任や決定権も持った管理職はいないものの、ファシリテーターと呼ばれる進捗管理を行う役職を置くことがありますし、ロール(役割や任務のこと)ごとに業務領域を定めているので、何でもしていいわけではありません。

またフラットな組織だというのもある意味誤解です。
ホラクラシー組織にはヒエラルキー組織のような役職などの階層構造はありませんが、ロールの一つ一つは入れ子構造になっているので、そういった意味では階層はあります。

さらに、メンバーがセルフマネジメントを行っている集合体がホラクラシーと言いましたが、どんな企業も最初からそういったメンバーばかりがいるわけではありません。

まずはメンバーに合わせてセルフマネジメントとして求めるハードルを設定していくこと、能力の高い人は相対的に見て低い人を許容することも大切です。

このように、ホラクラシー組織に必要だと言われている「意思伝達」や「俯瞰的視点」「文章作成」などの能力を従業員全体で育んでいき、セルフマネジメントができるメンバーを増やしていくことがポイントだと言えます。

ホラクラシー組織のメリット・デメリット

ただし、ホラクラシー組織はメリットばかりではありません。

メリットとデメリットの双方を知っておくことで、自社がホラクラシー組織に合っているのかを判断がしやすくなります。

メリット

ここまですでにいくつかご紹介していますが、まずはメリットからおさらいしておきましょう。

メリットは大きく分けて2つあります。

一つは、上下関係などによるストレスの軽減。そしてもう一つは進化し続ける組織を作り上げられることです。

上下関係によるストレスの軽減
  • 決定権の分散や積極的な情報開示により、社内政治をする必要性が減る
  • 管理者のマネジメントスキルによって、部下の評価にばらつきが出にくい

優れたアイデアを持つ従業員がいても、決定権が上にあるヒエラルキー組織では、上司の裁量次第でその能力が十二分に発揮されないこともあります。

これらがなくなれば、上司に気に入られようと社内政治を行ったり、上司の能力によって評価が下がってしまうなどのストレスも軽減可能です。

進化し続ける組織になる
  • 社員の主体性が向上する
  • 個人の役割が明確になることで業務削減・業務効率化ができる
  • 自主性の高まりによって多様な意見が生まれる
  • 組織改善のサイクルが向上する
  • スピード感のある意思決定ができる
  • 柔軟に組織を運用出来る

ホラクラシー組織では、権利や責任が分散し社員の自主性が高まることで、さまざまな効果が期待できます。

その結果、従業員だけでなく組織自体も進化を続けられるようになるのです。

デメリット

しかし、以下のようなデメリットもあることを忘れてはいけません。

デメリット
  • 社員の状況把握やリスク管理が難しくなる
  • 物理的・人的・時間的なコストがかかる
  • 急速な規模拡大の難しさ
  • 日本の感覚や、組織ごとにカスタマイズする必要がある

ホラクラシー組織では、これまでとは従業員の管理方法が異なるだけでなく、従業員に等しく情報が与えられるため、機密情報が漏洩する危険性が高まることもあります。
しかし、これは研修などで情報の扱いについて周知することで、防ぐことは可能です。

また、ホラクラシー組織の概念を理解するのは簡単ではないため、概念を理解し、行動に移すためのコストが掛かります。
一気に変えることは難しいため、今までのやり方に少しずつ加えていくという考え方で行ったほうがスムーズですが、時間的なコストもかかるでしょう。

そして、まだまだ実施している企業が少ないため、新しい人材を採用してもすぐに組織に馴染むことが難しい場合も。
カルチャーフィットの面で大量採用が難しいため、組織を急拡大させたい企業に不向きかもしれません。

運用上のポイント

これまでの組織とは一線を画するホラクラシー組織ですが、その特徴から運用にもいくつか注意するポイントがあります。

①役割を意識して組織を考える

ホラクラシー組織におけるグループは、人ではなく役割で構成していると認識することが大切です。
各グループは入れ子構造になっていますが、グループの上位下位に関係なくぞれぞれが完結しており、意思決定にも干渉しません。

②ホラクラシー憲法(ルール)をつくる

ホラクラシー組織は自由なイメージがあるかもしれませんが、うまく運用するためには一定のルールが必要です。

先程の役割をキーワードに、以下のような内容を定めておくと、運用がスムーズに進みやすくなります。

ホラクラシー憲法で定めること
  1. 役割の決め方
  2. 役割のグループ化方法
  3. 運営の仕組み(会議など)
  4. 従来の組織からホラクラシー組織に移行するための方法

ホラクラシー組織では、こうした規定をすることで、無秩序になることを防ぎます。

③役割設定が有効

そして、初期段階の場合は、いくつかの役割を設定しておくとより運用がしやすくなります。

運営をスムーズにするために設定したい役割

リードリンク
グループの目標に責任を持ち、目的達成に向けて戦略や指標の指示や、優先順位を示す

ファシリテーター
活動方法や過程がルールに沿っているかを確認、調整する

セクレタリー
ルールで定められた記録を取る

決定権は持たないものの、こうした役割を持った人を配置することで、初期の運営が非常にやりやすくなるでしょう。

まとめ

ホラクラシー組織は決定権と責任が分散しており、従業員一人ひとりの裁量が大きいことから、自由なイメージがあります。
しかし、今回ご紹介したようにホラクラシー憲法を設定したり、リードリンクやファシリテーターといった役割があったりと、「意外と決まり事も多いな」と感じるかもしれません。

裁量があり、自由に発言できる環境だからこそ、しめる所はしっかりしめることが、ホラクラシー組織を運用する上でのポイントだと言えます。

ただ知った上で、なかなか自社では難しい…と思う場合もあるでしょう。

企業にはそれぞれのカラーがあるのと同じように、最適な組織形態も違います。
ホラクラシー組織は、あくまでたくさんある組織形態の一つと捉え、自社に最適な組織形態は何なのかを見定めていきましょう。

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