“最上級のサービスで、感動のゲストハウスウェディングを”

アイ・ケイ・ケイ株式会社
取締役営業企画部長
菊池旭貢

インタビュー: 2014/10/03

新卒採用一期生としてアイ・ケイ・ケイ株式会社に入社。27歳にして富山支店オープンの責任者に抜擢され、佐賀を本社とし、九州を中心に展開していた同社にとって初めてとなる北陸オープンを成功に導いた。その後、北陸の総支配人、本部の営業部長を経て、2010年取締役に就任。現在さらなる事業拡大と海外進出に向け、取締役として営業企画、人事などまで幅広く統括している。

生年月日:
1977年
出身:
佐賀県

- 子供時代についてお聞かせください

幼少の頃から仕事への意識が強かったかというと、特にそういうことはありませんでした。ただ振り返ってみると、自然とリーダーやキャプテンなどをする機会が多かったと思います。常に輪の中心にいたというか、人をまとめたり仲間と何かを楽しんだりするのがすごく好きでしたね。中学・高校時代はバレーボール部で、高校ではキャプテンを任されていました。部活の経験は、チームで同じ目標に向かって頑張ることの醍醐味、リーダーとしての姿勢、マネジメントの面白さを教えてくれたと思います。

- IKKに入社した理由とは?

私は理系の大学出身で、就職活動も建設・土木など理系の枠の中で活動していました。ところが、内定をいただいたIT系の会社に1泊2日で訪問したとき、その会社で働くイメージが全く湧かなかったのです。そこで内定を辞退し、改めて就職活動を再開。学生時代に飲食店でアルバイトをしていた経験から、一度「理系」という枠を取っ払って接客業を目指そうと考えました。そうして出会ったのがIKKです。実は最初、自分の同郷である佐賀の会社なのにも関わらず、IKKという会社を知りませんでした。ただ、募集要項にあった“オープニングスタッフ”という文字に、ビビっと惹かれたことを覚えています。レールに乗るよりも何かを生み出すこと、チームを作っていくこと、ゼロから何かを作り上げる仕事というのは自分にとって最高にやりがいを感じられる仕事だと思いましたね。

- 入社後に苦労したことはございますか?

オープニングメンバーというのは、何をやるにも前例がない。社長も情熱があって方針もありましたが、金子のイメージと現場のレベルにギャップがあった。すべて手探りで進める必要がありました。さらに言うと、当時社長が求めていた人財のイメージは、将来の幹部として働ける人。入社早々に社長から知恵を求められるポジションだったのです。そのため、社長から教えられたことは経営者マインドやビジネスの考え方などが主でした。そんな状況でオープンにこぎつけたのは、「苦労した」というよりかは「激しかった」です(笑)。

- 失敗談を教えてください

オープンして1週間後の披露宴で、お客さまから頼まれていたビデオが事前の打ち合わせと違うという事態が発生し、ご迷惑をおかけしたことがあります。結婚式は一生に一度のこと、やり直すことはできません。もう誠心誠意、謝るしかありませんでした。この経験から「お客さまにどういう姿勢で対応するかが何よりも肝心で大事なこと」だと学びました。当社の理念の最初に「誠実・信用・信頼」という言葉があるのですが、この通り誠実に接することを今でも常々心がけています。

- その後、富山県のオープン責任者をされたそうですね

私が採用されたのは、2000年に佐賀県鳥栖市にゲストハウスをオープンする1年前でした。この時期は、創業地の伊万里市から鳥栖市に進出したという意味で、会社にとって重要な転換期でした。その後、福岡県に出店。さらに九州を出て富山県への出店を果たし、私はこの富山の立ち上げに責任者として赴いたのです。当時27歳でしたが、20億円近い投資をいただいての新規出店で、会社としても非常に重要なミッションでした。富山県は、文化的にもこれまで慣れ親しんできた九州の土地とは全く違い、地理的にも遠い。それまで佐賀県と福岡県であれば、車で30分程度の距離なので何かあればすぐに対応できましたが、そうはいきません。中でも一番苦労したのは、人集め。まず、会社説明会に人が集まらないのです。相当な予算をかけて採用、教育を行いました。当社はなんといっても “人”が命の商売。富山のスタッフをわざわざ福岡に集めて、2、3か月住み込みでOJTにて育成しました。福岡と富山は、客層はもちろんしきたりも違うので、そこを理解していくのに時間がかかりましたね。富山の県民性は堅実で、理不尽なことを言う方はごくわずか。表面に上がってくるクレームが少ない分、そこに甘んじているとあっという間にお客さまが来なくなってしまいます。そこで私はよく、「“無き声”を聴きなさい」と言っていました。アンケートはもちろん、ちょっとでも不安に思うことがあれば、「不手際はございませんでしたか?」「ご不安なことはございませんでしたか?」と電話や訪問をしてフォローする。とにかく地元の方の声を聴き、理解することに重点をおいたのです。これは最上級のサービスを作るために不可欠なことだと思っています。

- 現在のポジションに就くまでの経緯を教えてください

富山の責任者をやった後は北陸の総支配人になり、その後本部に戻って営業部長に就きました。まだまだ中小企業でしたので、帳票ひとつとっても店舗間のフォーマットが整っておらず、全国の統括をしていきながら、店舗同士の情報共有の仕組みを作りました。その後、2010年に取締役に就任し、子会社の社長も経験しました。現在は、取締役営業企画部長として営業だけではなく、人事も含めて統括しています。

- これまでに「会社を辞めたい」と思ったことは?

退職を考えたことはあまりありませんね。ただ、入社3年目の頃に、「一生この仕事でやっていくのかな?」と考えたことはありました。その後しばらくして「独立したい」と思ったこともあります。けれどもやはり、この会社と共に成長したいという思いは消えず、仕事を続けてきました。

- 今後の事業展開について教えてください

基軸であるウェディングを中心に、国内の出店スピードを上げていきたいと思っています。地方をメインに大企業がなかなか出店できないところに出店し、かつ、地域のナンバーワンになるというのが当社独自の戦略。現在決まっているのは広島県のオープンです。次いで、大阪、名古屋、東京なども検討しています。また新規出店だけでなく、M&Aでの展開も視野に入れています。それから、もうひとつは海外展開。海外への進出も始め、グローバルカンパニーになっていきたいと思っています。

- 会社の文化について教えてください

ウェディングというと華やかな会社のように思われますが、経営理念に重きを置いています。人が人を喜ばせるのですから、まずは自分を磨き、よりよい人生を築くことが大切。そのために、会社としても人間力を高められるような研修を多く取り入れています。そのひとつが理念研修。会社の理念、考え方、エピソード、歴史、未来のビジョンを社員たちと共有しています。また、月に2回程フリーディスカッションを行っています。こちらは自由参加で、役職など関係なくランダムに4、5人のグループで議題について意見を述べあい、価値観を共有するというスタイルです。会社として皆が同じベクトルを向くように心がけています。あとは、離職率の低さも当社の特徴ですね。サービス業界は非常に離職率が高いのですが、当社では年間で新入社員が1割辞めると「今年は辞めたね…」と採用を振り返ります。それから、社員の結婚式は皆、自社で行っています。これは自分のサービスに自信がある証でしょう。我々の「お客さま」の定義は、「自分以外すべての人」。スタッフ、パートナーさまも皆、お客さまという接し方を提唱しているので盛大にお祝いしますよ。

- 従業員の家族を招く「ファミリーパーティ」についてお聞かせください

私の入社前から続いているパーティです。我々がここまで仕事ができるのは、やはり家族あってのこと。誰よりも自身のことを応援してくれる家族の皆さまに、年に一度、感謝の気持ちをこめて「ありがとう」を伝えたい、と始めた企画です。

- 御社の求める人物像とは?

世のため人のために役に立ちたい人、志をもって自分の可能性にチャレンジできる人がいいですね。勝手に自分の限界を決めてしまう人がいますが、当社では社長も自分も「時間は有限だけれど、人の成長の可能性は無限だ」と言っています。誰がどんな教えを解いても、本人が学びたいと思わない限り、成長はありません。まだ見ぬ自分と出会うためには、成長欲求がないといけない。自分の可能性を信じられる人を会社としてもバックアップしますし、若手でも重要な仕事に抜擢します。

- 菊池様ご自身の今後の目標を教えてください

十数年前は佐賀県の中小零細企業だったのですが、現在は全国展開をし、金子の夢だった東証一部上場も果たしました。これまではトップが描いてきたビジョンに、我々社員が必死についてきたという感じですが、今後、東証一部上場企業としてグローバル化も目指すのであれば、社長の意思決定だけでなく自分がプロジェクトを担って意思決定者になる必要があると思っています。会社が大きくなっていく一つ一つの柱をリーディングヒューマンとして引っ張っていきたい。そして、金子よりバトンを受け継ぎ、会社を成長させ、そのバトンを次なる人財に渡せる人間になりたいと思っています。

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