“「変わらないために変わり続ける」ラーメンの博多 一風堂”

株式会社力の源カンパニー
代表取締役社長
清宮俊之

インタビュー: 2014/10/20

大学卒業後、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)に入社。15年勤めたのち、「40歳になる前に自分の力を試したい」と、ラーメンの博多 一風堂を運営する力の源カンパニーに転職。人事、執行役員を務め、その才能をオーナーである河原会長に評価され、入社3年目にして代表取締役社長に抜擢される。現在は、全世界に200店舗の展開を目標に、さらなる成長を実現すべく会社を統率している。

生年月日:
1974年
出身:
神奈川県
出身校:
日本大学

- 力の源カンパニーに入社されるまでの経緯を教えてください

大学卒業後、TSUTAYAを運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)に入社して、15年間働きました。CCCはすごく良い会社で、仕事にもやりがいを感じていたのですが、40歳を目前にしたとき「自分の力を試してみたい」と思い立ち、自分の存在や過去の経験が直結しない場所への転職を考えました。そこで出会ったのが力の源カンパニーです。飲食業界はもともと学生時代にアルバイトをした経験があったため馴染みやすく、CCCと同じ総合的なエンターテインメントを目指している会社だったので同じ感覚でとらえることができ、大いなる可能性を感じて入社を決めました。

- 入社後、最初の仕事は?

最初の3か月は店舗で研修をしたり、各部署の業務の流れを見て過ごし、その後人事としてスタートしました。まず入社1年目に手掛けたのは、大分の研修センターで全社員研修を始めることでした。また、ちょうど中途採用を増やし始めた時期だったので、人事制度を固めるといった仕事をしましたね。

- 社長就任までの経緯を聞かせてください

その後は人事と兼務するかたちで、社長室、営業本部を経験し、月に1つを目安にミッションを増やしながら業務の幅を広げました。取締役として実務執行責任者に就任したのが入社2年目。その流れで入社3年目に会長から「やってみろ」と代表取締役社長の任命を受けました。力の源カンパニーの中ではもちろん、ラーメン業界の中でもカリスマ的な存在である河原を継いでの就任でしたので、社内外からどう見られているのかプレッシャーを感じましたね。それに僕は、まだ入社3年目。戸惑いや不安もありました。けれども、そういったことは気にせず、与えられた役割を全うしようと考え、社長に就任しました。

- 社長就任時の決意、思いを聞かせてください

当時は、会社の中に進むべき方向性やシナリオが点在しているのに、形になっていないという印象だったため、最初の3年はその編集作業にとりかかりました。そして、自分たちの会社のこと以上に、とにかく業界全体を盛り上げようと思いました。今のラーメン業界は飽和状態。業界のリーディングカンパニーとして業界をけん引していくには、新しいシステムを入れて挑戦しなければなりません。ですから、多少無理してでも海外進出しようと思っていました。それと同時に、会長のつくってきた伝統や文化を守ることも重要。企業理念である「変わらないために変わり続ける」という文化はしっかり守ろうと決めました。今後も「壊しながら守る」という手法を続けていくつもりです。

- 社長になって苦労したことは?

会長はとにかくアイディアマンであり、現場にも来るし、経営もする、という人。会長の描いているアイディアをひとつずつ形に落としていくのが一番難しかった部分ですね。また去年、福岡の大名店で食中毒が出ました。ラーメンは食中毒の出づらい食べ物ですし、当店でも前代未聞です。あまりの衝撃の大きさに、視界から色味が消え去った感じでした。ですがふたを開けてみると、当初覚悟した業績の落ち込みはほとんどなく、むしろ博多の大名店には、心配になって見に来て下さるお客様、励ましの言葉を下さるお客様までいらしたのです。もうこれは振り返っている場合ではない、前を向いて頑張らなくてはと思いましたね。

- 会社の文化について教えてください

人に対する優しさをもっている社員が多いですよ。それから、人を楽しませたいという精神をもつ社員も多いです。たとえば現在、全社員で創作ラーメンを競い合う「ラーメン総選挙」というイベントがあります。去年はカレーラーメンをお題とし、優勝した商品は全国に季節限定ラーメンとして提供されました。賞金も50万円と豪華です。今後もこのようなイベントをキャリアステップとしていけるような会社にしていきたいです。当社の場合、お客様と直に接しているメンバーが主役なので、彼らが輝ける仕組みや風土をつくっていくのが僕の仕事だと思っています。

- 今後の事業展開について教えてください

海外出店をメインに一風堂を展開する計画です。海外出店が増えるので、近い将来、国内150店舗、海外200店舗というように、海外の店舗数が国内を上回る日が来ます。そうなったら既存の会社の考え方では対応できないだろうと予想しています。チームも多国籍でしょうし、言語、宗教なども国によってカラーが違います。もちろん、ビジネスやサービスの仕方なども異なるはず。ですから、多様性を受け入れる土壌が当社には必要だと考えています。実際、今はアジアを中心に40店舗ほど展開しており、日本の店舗数を超えるだけの手ごたえを感じています。来期以降はアメリカを舞台に、2020年に200店舗にしようという計画で社員一同、奮闘しています。また同時に、単に店舗を広げるだけでなく、麺やスープづくりに困っている国を支援するような仕組みづくりや、お土産ラーメンをはじめとする物販のラインナップの拡充なども考えています。

- 海外展開をする上で難しいことはありますか?

ラーメンは簡単なように見えて、つくる人によってぜんぜん味が違ってしまうもの。当社の商品開発のプロが現地へ行っても、同じ味を再現するのは大変難しいのです。ですから、店舗を増やすというのは、それだけ店舗ごとのブレ幅が出てしまうという、ある種リスクでもあります。人だけでなく、水の硬度、湿度、外気と店内の空調の関係など、ちょっとした条件の違いでも味は違ってきます。麺、スープ、全てを整えることは本当に大変ですが、様々な工夫によってこれらの難題を克服してきた仲間たちは、私たちの誇りです。

- 東京では、そばの店も展開しているそうですね

パクチーそばといった斬新なメニューがあって、出店直後は賛否両論ありました。しかし今後、あの形は根付いてくると思っています。今、うどんがかつてのラーメンに近い形でブームになっているため、その次はそばかなと予想し、準備しているというわけです。ラーメンにこだわらず、生活者が豊かになるものを提供してきたいですね。

- 御社の求める人材像は?

好奇心旺盛かどうか、チャレンジ精神をもっているか、は特に重視します。また、これからは海外展開がメインなので、違う文化を受け入れる素地があるかも重要です。他人の価値観、違う国の文化を広く受け入れられる素地があって、その上でチャレンジできるかどうか。人柄が重要だと思っています。

- 起業を目指す方へのメッセージをお願いします

儲かるかどうかといった短期的な視点ではなくて、ビジネスで何を実現したいのか、旗印をどこに置くのか、ここが定まっている人は挫折しないと思います。当社は独立心旺盛な人を支援していて、暖簾分けの制度があるんです。力の源カンパニーに入り、暖簾を受託して自ら会社を興こすことも可能。さらには、店を複数店舗切り盛りできるような企業経営のできる人を増やしていきたいと思っています。

- 座右の銘を教えてください

「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」ですね。これは前職で社会留学をさせてもらった際に、講師の方が教えてくれたフレーズです。事あるごとに思いだしています。他人は変えられないから、自分を、未来を変えるしかない、常に自分で動くしかないんだという意識で日々尽力しています。

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