“「数字の力で企業を強くする」経営者を支える人材教育システム”

株式会社イーエスリサーチ
代表取締役社長/公認会計士/税理士
髙桑昌也

インタビュー: 2013/12/13

1977年10月27日生まれ。麻布高校、慶應義塾大学卒業。大学在学中に公認会計士試験合格、中央青山監査法人入所。その後金融庁に転籍。2005年中堅中小企業向けコンサルティングの株式会社エスネットワークスに入社。主にM&A、コーポレートファイナンスに関するアドバイザリー業務、企業向け顧問・研修業務に携わる。2010年より教育研修・人材紹介に特化した株式会社イーエスリサーチを設立。代表取締役社長に就任し、社外・社内を含め200社以上の顧客に幅広いアドバイスを行っている。

生年月日:
1977年
出身校:
慶應義塾大学

- 幼少期はどんなお子さんでしたか?

幼稚園の頃から、自分は人をサポートするナンバー2になりたいと思っていました。今は社長の役割を任されていますが、コンサルティングを通じて社長さんたちを支える補佐役仕事は、自分の資質と合っていると思いますね。

- 社長就任まではどのような経緯だったのでしょうか?

高校生までは医師になりたいと思っていたのですが、なかなか勉強も難しく、挫折。マスコミ業界か金融業界に行こうとして文系に転じました。父親が大手外資系企業のCFOをしていたこともあり、大学在学中に会計士試験を受けて資格を取りました。監査法人在職中に、金融庁の会計士中途採用に立候補。3年間ほど東京地検と一緒に粉飾やインサイダー取引などの金融犯罪を取り締まる仕事に携わり、国税局いわゆる「マルサ」の仕事を間近で見ることもできたので、社会の仕組みを勉強する良い機会でした。その後2005年に株式会社エスネットワークスに入社、M&Aやファイナンスのアドバイス業務を担当していました。2010年末に創立10年目を迎えた時、蓄積されたノウハウを使って教育事業を興そうと立ち上げたのが株式会社イーエスリサーチです。実際に業務が始まったのは震災の後の2011年の4月と、まさに逆境のなかの起業。エスネットワークス・グループが新事業を興すのは初めてでしたので、「必ず成功させる!」という意気込みは強かったです。

- 御社の業務内容を教えていただけますか?

企業研修と人材紹介事業が主な業務です。企業研修に関しては、「経営数字に特化した講座」を150種類以上提供しています。日本企業の99%を占める中小企業の社長たちは数字に弱い方が多いので、事業計画や経営企画に必要な経営科学的・数字的アプローチを可能にする経営者向け・社員向けの講座を開いています。従業員数が50人未満であれば、月額4万円で、どの講座を何人で受講してもOK。コンサルティングも10時間まで受けられます。100人未満は5万円、200名以内は8万円とその企業規模に応じた定額制です。現在約200社の契約をいただいており、年間70社ずつ増えているという現状です。

講師を担当するのは、弊社グループの会計士・税理士・社労士の100名超の有資格者。昼間はコンサルタント業に従事している者なので、教科書通りの型にはまった授業ではなく、より実務に近いポイントを絞った内容になっています。人材紹介に関しては、ただのマッチングではなく、その企業に足りない部分を補う適切な人材を一緒に考えるところから始めます。中小企業は採用面でも非常に苦労しているので、その企業にプラスになる人を、1,500社以上の顧客とのリレーションの中で構築した、独自の人材データベースのなかから探し出し、紹介をしています。

- 社内で大切にしている文化や考え方はありますか?

「教育」という字を壁に貼り、「学問を通じて人の能力を引き出し、人生を豊かにする」という教育本来の意味を忘れないようにしています。教育を通してお客様の会社を元気にすることで、経営者も社員も私たちも幸せになる。この理念は社員全員の共有事項です。もともと日本人はしっかり教育を受け、一生懸命勉強をして経済を発展させてきた歴史があります。人はいくつになっても学ぶ喜びがあるもの。特に経営者は教えてくれる人やアドバイスをくれる人が少なく孤独な存在です。だからこそ私たちは、経営者の方はもちろん、管理職や若手社員向けの多様な講座を開くように心がけています。

- 今後の展開はどのようにお考えですか?

中長期的には、2016年度までに顧客数を1,000社にまで増やすことが目標です。

- 起業を目指す方へのメッセージをお願いします。

「過激なほどに激しくやれ!」。例えば、私は今36歳ですが、残された人生は1万日程度。その1万日以内に成果を出すには、凄まじいスピードでちょびっとエキセントリックに行くしかありません。なお指向が多様化する時代、普通のサービスだとすぐに飽きられてしまうので、目線を変えて少々エキセントリックに取り組むのが重要だと思っています。私自身、安定は罪だと思っていますので、幣社の研修内容も毎年一から考え直しますし、「今の経営者の方にはこの話題だ」と思えばすぐに変える。例えば島田紳助さんの不祥事があった時も、報道がされた翌日には「反社会的勢力への対応」の講座を私と弁護士が講師になって開講しました。「これだ」と思ったらすぐ行動に移せるスピード感は大切にしてほしいですね。
また、「人の言うことを信頼しすぎず、自分の目で確かめる」ことも大切。社長になると様々な人種が集まってきて、間違った情報を吹き込まれることも多くなります。その正誤を見極める目を養っておくことです。

- 失敗談を教えてください。

例えばお客様はサービスに満足しなければ静かに去っていきます。往々にして私たちは顧客を失うこと(=失敗)に気づいていません。自分の失敗に気づいていないことこそが最大の失敗だと思います。

- 座右の銘はありますか?

「成せば成る」。何とかなる。世の中苦しいことばかりですが、やれば何とかなる。

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