“クラウド請求書管理サービス「misoca」で無駄をなくす”

スタンドファーム株式会社
代表取締役
豊吉隆一郎

インタビュー: 2013/12/13

1981年 岐阜県生まれ。2004年岐阜工業高等専門学校電気工学科を卒業後、TOYOSYSTEMとして個人事業でWeb受託開発業を開業。2011年スタンドファーム株式会社を設立し、代表取締役に就任する。趣味はマラソン。CSNagoya勉強会共催者、名古屋Ruby会議スタッフ、OSCNagoya2011実行委員長などを務める。

生年月日:
1981年
出身:
岐阜県
出身校:
岐阜工業高等専門学校

- 社長の生い立ちについてお聞かせいただけますか?

岐阜高専というところに通っていました。電気工学を専攻していて、「ロボットコンテスト」に出場したりもしていました。ロボットコンテストでは全国準優勝したんですよ。当時はそういうことが純粋に楽しくて、「自分の力以上のことがロボットやプログラムによって出せることが楽しい」と感じていました。起業について興味はあったのですが、はじめは就職したいと思っていました。

- 起業のきっかけは何だったのでしょうか?

これは就職活動をしてみて思ったことなのですが、やっぱり自分でやったほうが面白そうだと。人の言うことを聞くのが嫌だなぁと。尊敬する人ならいいけど、知らない他人のいうことを聞くのはちょっとと思ったんです(笑)でも、今は就職したほうがいいこともたくさんあると思っています。大きい企業じゃないと経験できない規模の仕事もありますし、多くの人や他社の協力を借りて大規模な仕事をするっていうのは、個人で起業しちゃうとなかなか出来ないので。

- 逆に「起業してよかった」と思われることはありますか?

個人だとやりたくないことはやらなくていいということですね。休みたいときに休める、そして自由(笑)。ただし、孤独感はあると思います。最終的な判断は自分がしないといけませんし。お金を払ったり先輩起業家に訊いたりすることで、アドバイスを受けることはできますが、判断自体は自分で、自分のセンスだけで下さないといけません。ただ、私の場合は結婚していて、嫁も子供もいますので、そういう意味では家族は大切ですね。家族にしか話せない内容もありますし、一緒にやっている社員にしか話せない内容、社外でしか話せない内容、それらのバランスがうまくいっているという状況です。

- 会社の中で大切にしたい文化はありますか?

当社では、何か新しいことを始める時には、社内の関係無い人も集めて、「どういったお客様が対象で、この機能実装でこれくらいの人が使ってくれて…」っていうことを伝えるようにしているんです。これは、伝える必要がないと思われても伝えますね。こうした背景や詳細を伝えることは、一見無駄なことに見えて、実は無駄なことではないと考えています。

- よく「無駄なことが嫌い」とおっしゃっていますね。

そうですね、僕は性格的に「無駄なこと」が嫌いなんです(笑)。例えば、請求書。紙で送るということ自体をなくせる仕組みがあるのに、未だになくなっていないですよね。僕らのサービスを通じて、これまで郵便局を使ったり、ファックスを使ったりして請求書を送っていた人達に影響を与えることができたら嬉しいですね。

- 今後の事業展開についてお教えいただけますでしょうか。

今は請求書を作って送るという機能だけなのですが、今後は、もっと規模の大きい会社に対応したサービスや、他の電子文書への対応を考えています。請求の課題として、決済されても結局銀行に行って、振り込みを確認して消し込みするという行動が必要なのですが、これらは、すべてITで解決できる無駄です。そういった無駄を解消し、その先に電子的書類のオンライン処理といったことも、何年も先の予定ですが考えています。

- 事業規模としてはどのくらいまでを計画されていますか?

5年後には30億円規模にしたいと考えています。「請求書だったら"misoca(みそか)"だよね、」「俺もいつか独立してmisoca(みそか)を使いたい」とか言われていたら嬉しいですね。

- 起業を志す人へのアドバイスをお願いします。

僕は起業は大変だと思います。自分の子供には勧められない(笑)。でも、会社をやめたり独立したりしても、起業にとっていいタイミングっていうのはこないので、起業したいのであれば今すぐにでもスタートしちゃうことが大切だと思います。僕自身、いくつもWEBサービスをやって、今のサービスにたどりついているので。3ヶ月単位で色々やりながら成功や失敗を経験していくのがいいと思います。

- 失敗談を教えていただいてもいいでしょうか?

今のサービスで辛かったのは、請求書という重要なものを扱っているのに、間違ってしまったり、システムが動かなかったりすることでユーザーの方に大きな影響が出てしまったということですね。皆さん信頼してデータを預けてくださっているので、そこが辛かったですね。

- 座右の銘は?

ちょっと考えてみたんですが、あまりなくて(笑)「とりあえずはじめてみる」。
完璧に出来ないから明日にしようとかいうことが多いんですが、40%の出来でもいいから始めてみるっていうのは大切だと思います。

- 最後に1つだけ、何かお奨めの書籍はありますか?

「ハッカーと画家」はおすすめです。Yコンビネーターのポール・グレアム氏がかいた本です。オタクでハッカーな人にとっては「僕はこうやって生きていてていいんだ」と癒されますし、ハッカーでない人にはハッカーがどう考えているか触れられる良書です。

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