“独自の社内教育でインフラエンジニアを育成”

株式会社ハートビーツ
代表取締役社長
藤﨑正範

インタビュー: 2014/03/13

1978年8月2日生まれ。福岡県北九州市出身。電気通信大学電気通信学部卒業。大学在学中にサーバー保守のアルバイトを開始し、知人のMSPベンチャーの立ち上げなどを手伝う。2003年、フリーのサーバーエンジニアとして独立。2005年に株式会社ハートビーツを設立し、代表取締役に就任。

生年月日:
1978年
出身:
福岡県
出身校:
電気通信大学

- 大学時代にこの業界に入られ、起業まではどのような経緯でしたか?

小さい頃からゲームよりもPCの前にいる時間が長かったくらい、PCが大好きな子どもでした。大学在学中のアルバイトでサーバーの運用や保守を任されましたが、所属学科は情報工学系ではなかったので、技術は最初の職場で一から学んだんです。このサーバー運用には夢中で取り組み、最後は営業まで経験しました。その後フリーのサーバーエンジニアとして独立しましたが、忙しいときは1日20時間仕事をすることも。ITインフラ整備のためのフリーのサーバーエンジニアというのは実は数が少なくて、紹介でどんどん仕事が舞い込み続ける、でもこなせる仕事量には限界がある、という状態でした。「会社を興すか」という岐路に立った時、「絶対に投げ出さない」という決意の元、2005年に㈱ハートビーツを設立し、より多くのお客様にサービスを提供できるようになりました。

- 御社の業務について教えてください。

MSP(Management Service Provider)事業では24時間365日有人体制の「サーバー監視サービス」とサーバー管理者の代行業務である「サーバー管理サービス」を行っています。最近ではクラウド上のサーバーを運用する事がほとんどです。そしてITインフラのコンサルティングを行いながら、お客様が安心してWEBサービスを提供し続ける事ができるように最適なサーバーやネットワークなどを提案しています。

- 会社のなかで大切にしている考え方などはありますか?

「みんな仲良く」、「プライドを持って」、「変化を楽しむ」という言葉を企業理念としています。システムは24時間365日動いていて当たり前の世界。そのような中、「みんな仲良く」つまり社内外で切磋琢磨していける良いチームを形成し、支え合いながらやっていこうという思いから挙げています。また、ITインフラの運用をするという事は、最後の砦としてサービスを支えていく強い思いで業務に当たっています。そういう活動の中で「プライド」は大きな原動力になっていて、エンジニアとしてのプライドを持って仕事のレベルアップを継続していきたいと考えています。さらに弊社は社内外のインフラに携わるエンジニアたちのコミュニケーションの場、お互い刺激し合う場がほしくて、インフラエンジニアのための勉強会「hbstudy」を主催しています。社内・社外関係なく参加してもらい、互いにエンジニアとして高め合い、ただ変化についていくだけでなく様々な変化のきっかけになると嬉しいですね。

- 「人材育成」に並々ならぬ力を入れていらっしゃると聞きました。

高い技術力と最新の知識、そして倫理観を持ち併せたITインフラエンジニアは、非常に数が少ないのが現状です。まずは自社のためですが、そういう人材がIT業界に一人でも多く増えれば楽しいなと思いながら取り組んでいます。アルバイトでも社員でも、弊社に入った新人の研修はそれなりに厳しいものですし、頑張って勉強して成長してくれると嬉しいものですね。研修後も様々な経験を経て一人前のインフラエンジニアに育ってくれています。そのほか社としても、社外勉強会への積極参加を呼び掛けたり(勤務時間内でも承認)、資格取得やオープンソースコミュニティへの参加を支援してます。ですから1年目は「メーラーって何ですか?」と話していた新入社員も、一年経つと立派に成長して頼もしいスタッフの仲間入りをしています。

- 今後の業務の展開についてお聞かせください。

クラウドコンピューティング技術を活用し、オートメーションを使った省力化・効率化を積極的に図っていきたいと思っています。そのためにはインフラエンジニアたちの更なる技術力向上が求められます。弊社の特徴でもある技術者の育成に力を入れ、更に技術力をアップしてこの業界をけん引できるようなエンジニアチームになりたいですね。

- 起業を志す人へのメッセージは?

もし起業に結びつくようなサービスを考えついたら、肩の力を抜いてチャレンジすべきだと思います。その時にはコアになるアイデアから360°方向に向かって発展させて考えてみてほしい。その放射線状に伸びた可能性のどのラインがビジネスとして成功するか、誰も分からないですからね。先入観なく、柔らかく発想することです。また「自分が使うもの」、つまりニーズがあることも大切だと思います。

- 失敗談があれば教えてください。

僕は会社員経験が全くないので、普通の会社の常識みたいなものに疎くてですね…残業代が1.25倍になるということを知らずに最初はビックリしました。もちろん、今はそんなことはないですが、創業当初の懐かしいエピソードです。その失敗のおかげで今ではとてもちゃんとした会社になりました。(笑)  

- 座右の銘はありますか?

「フラットに考える」ということを意識しています。先入観や経験などが邪魔をして、社長という立場でフラットさを保つのは非常に難しいのですが、常に念頭に置いて意識している言葉です。

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